育毛には一体何が必要なのか?あらためて考えてみましょう。

前回の話で、髪の毛を作る元である毛母細胞を取り巻く環境を整え、細胞分裂活動が出来 易くすることこそが、育毛のためには何よりも大切である、といったような事を申しあげ ました。 具体的には、頭皮を清潔に保ち細菌の侵入などによる炎症を防ぎ、また毛母細胞には栄養 を送り続けなければならず、その栄養を送り込む役目を果たす血液がスムーズに流れるよ うにしなければならない、ということでした。 その炎症防止、栄養供給、スムーズな血流の三つをそれぞれ詳しくみてみましょう。 先ず、頭皮を清潔に保って炎症などを防止することについてもう少し詳しくみてみます。 前回も述べましたが、角質の最も外側の部分は常に剥がれおちて新たしい細胞と入れ替わ っています。その剥がれおちたものは一般に「アカ」と呼ばれていますが、頭皮に限って は「フケ」と呼んでいます。このフケが頭皮を覆う皮質という脂分と混ざり毛穴を塞いだ り、そこに細菌が侵入したりして炎症を起こすのです。この炎症は毛母細胞の活動に重大 な影響を与え、放っておけば細胞分裂が著しく低下し、髪の毛を作り出す能力は大幅な低 下ないしは停止を余儀なくされ、抜け毛が増加することになります。 次は栄養の問題です。 髪の毛がタンパク質からできていることは前回述べました。このたんぱく質はケラチンが 主成分です。従ってケラチンを含む良質のたんぱく質が毛母細胞に供給されることが必要 です。具体的な食品はまとめてあとでお話します。 また髪の毛のタンパク質の30%がアミノ酸から成っているということもお話しましたが このアミノ酸はシスチンという名で呼ばれています。 シスチンが髪の毛の中に取り入れられるためには炭水化物がエネルギー源として必要で、 この炭水化物の代謝にはビタミンB1やB2、B6などが欠かせません。 よってこれらを含んだ栄養を毛母細胞に届ける必要があるのです。 最後に血流のことですが、何と言ってもスムーズな血流の邪魔をする血管に張り付く悪玉 コレステロールを減らすということが最重要です。ビタミンEがその働きをします。簡単 に言えばビタミンEは脂質が連鎖的に酸化するのを阻止する抗酸化物質の一番手なのです。 また毛細血管を強化する栄養もあります。ビタミンPと呼ばれるルチンやアセチルコリン がそうです。 さらに植物の中に含まれている葉緑素、クロロフィルといいます、ご存知ですよね。 これは別名「緑の血液」とも呼ばれ、健康な血液を作るのに欠かせない栄養なのです。 以上、頭皮、栄養、血流の三つの観点から、育毛には何が必要かをみてきました。 世の中にある育毛剤・養毛剤のほとんどは今まで述べてきた三つのことを踏まえた上で製 造されています。

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